おでこしわの名称
おでこしわにはいくつか名称があります。その種類によって、美容外科でも対応方法が違ってきます。まず「しわ」とは、皮膚がたるんだり縮んだりすることによって、肌の表面にすじ状のふくらみ、筋目が出来た状態をいいます。おでこしわは、状態によってちりめんじわ・横じわ・たるみじわなどの種類に分けられます。
■横じわ(表情じわ)
表情の変化に伴い、繰り返し伸縮することで形成されるしわ
■ちりめんじわ
日焼けによってお肌がごわごわな感じになってしまうしわ
■たるみじわ(固定しわ)
皮膚を構成する物質が減少し、線維が崩れて形成されるしわ
横じわ(表情じわ)
横じわ(表情じわ)、繰り返される表情変化によって起こるしわのことで、目尻、眉間、口元、額、などによく見られます。おでこの横じわ(表情皺)は、上目遣いをするクセや目を見開くクセのある方、眼瞼下垂のため眉を上げてまぶたを開く方に多く見られます。形成された表情じわは、加齢による肌内部のコラーゲンやヒアルロン酸などの減少により深くなっていき、たるみ皺となってしまうこともあります。
かと言って無表情であることが良いかというと決してそうではありません。無表情でいることは表情筋の衰えにつながります。
ちりめんじわ
ちりめんじわは日焼けによってお肌がごわごわな感じになってしまう皺です。ちりめん皺の原因に挙がられるのは、美容の大敵である紫外線です。紫外線はその波長の長さによりUV-A、UV-B、UV-C、VUVの4種類に分けられます。その中でも、肌内部まで伝わってくる波長は、UV-A(波長315nm~400nm)とUV-B(波長280nm~315nm)です。
UV-Aは、紫外線の中で一番波長が長く、窓ガラスも簡単に通過してしまいます。ですので、室内にいるからといっても安心はできません。皮膚の真皮にまで到達するUV-Aは肌のハリやツヤを保つ役割を担っている繊維組織(コラーゲン・エラスチン)を破壊する酵素の量を増加させる働きがあります。また皮膚細胞の遺伝子を傷つけ、皮膚細胞の免疫力が低下してしまうことまあります。UV-Aによってダメージを負った 額の皮膚は、弾力性を失い、しわやたるみの原因になります。
UV-Bは、UV-Aのように、皮膚の真皮までは到達しませんがし、皮膚の表皮に当たると、皮膚の防御反応であるメラサイト(色素細胞)を活性化させます。つまりメラニンが生成されることになります。日焼け・しみ・そばかすの原因になります。
またUV-Bは、エネルギーが強く、表皮細胞の遺伝子に傷をつけ、発癌性があるともいわれています。さらに、コラーゲン繊維を壊す働きのある酵素(コラゲナーゼ)の働きを強める働きがあり、しわが出来やすい肌になってしまいます。
たるみじわ(固定しわ)
たるみじわ(固定しわ)は肌の繊維組織(コラーゲン・エラスチン)が減少して形成される皺であり、おでこのシワの中では一番症状が進んでしまったものと言えます。横じわ(表情じわ)やちりめんじわよりも一歩進んだ状態です。繊維組織(コラーゲン・エラスチン)が減少する要因は前述の通りですが、加齢によるものが大きいと言えます。特に深いしわになってしまうと、美容外科などでのレーザーを当てて真皮の繊維芽細胞を刺激してシワを薄くする方法はあまり期待できません。コラーゲンの再生能力高める方法か外科手術によるタルミ除去が有効です。
おでこしわの原因
おでこのしわは紫外線と乾燥と皮膚構成物質の減少が原因です。浅い皺が深くなる前に対処することが最善の方法です。
ボトックス(Botox)とは
ボトックス(Botox)とはボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)から抽出したタンパク質性の毒素である医薬品です。ボトックスという名前は商品名(アメリカ:アラガン社の登録商標薬剤)でありA型ボツリヌス毒素製剤を指します。ボツリヌストキシンは本来毒性の高いものですが、そこから毒性を抽出し美容治療に利用されています。ボトックスは1989年にFDA(米国食品医薬品局)で承認された人体に無害なタンパク質でアレルギーの心配もないすぐれた製剤で、筋肉の収縮を弱める働きがあります。日本では1996年から眼科や神経内科で使われていましたが、最近になって額のしわをとる医療行為として美容外科でも使われるようになりました。毒素と聞くと、危険な感じがしますが、体に害はありません。
ボトックス注射の効果
ボトックスには筋肉を弛緩させる作用があることから、筋肉の作用によって作られる「表情しわ」に対して目立たなくさせる効果を発揮します。ボトックス注射は筋肉を萎縮させ動かないようにする治療法なので、おでこや眉間のシワ、目の周りのシワなど適しています。効果が現れるのは2~3日後で、1~2週間後には深いシワだけでなく細かい表情ジワまで徐々になくなります。また、シワの予防としてボトックスを注入することもあります。額のしわには、眉毛の動きを抑制しないように額の上部に注入されることが多いです。これによっておでこしわの原因となる筋肉の力を弱め、額のしわを作らないようにします。施術時間と費用の相場は1回10分程度で、額のしわの場合の費用は10万円~20万円程度です。
どうしてシワが消えるのか?
ボツリヌストキシンは、筋肉の動きに関わる神経伝達物質を抑制する効果があります。ボトックスを注入するとシワを作る原因である表情筋の動きが弱まり、一時的なマヒが起こります。そうすることによってシワをできにくくするわけです。筋肉が麻痺しているので、表情皺を作ることが出来ないとう考えたほうが分かり易いかもしれません。ボトックス注射はしばしば、ヒアルロン酸と組み合わせて治療されますが、その狙いはしわを形成していた表情筋が麻痺している間に肌に栄養を与えることにあります。
ボトックス注射のメリット
ボトックスはアレルギーなどの副作用もほとんどなく、また治療が注射のみで行えるためプチ整形の中でも人気の治療のひとつとなっています。ボツリヌストキシン注入では痛みや腫れはほとんどなく、周囲の人に気づかれることもありません。またアレルギーテストは不要で、誰でも気軽に受けることができます。ボトックス注射はメスを使わず、注射でシワをけすことが出来ます。
効果はどれ位持続するか?
ボツリヌストキシン注入の効果は1回の注入で約4~6ヶ月続くと言われています。効果が現れるまで2~3日かかり、1週間後には深い皺だけでなく細かい表情ジワまで徐々になくなります。
ヒアルロン酸って?
ヒアルロン酸は化粧品の保湿成分としてよく使われています。ヒアルロン酸は人の体内に存在する自然の物質で、皮膚、眼球、関節などに含まれていて、アミノ酸の一種であるムコ多糖で、炭素、水素、酸素、窒素から構成されています。
ヒアルロン酸は皮膚の張りやつやを保つ役目がありますが、加齢とともに失われていきます。ヒアルロン酸は皮膚以外にも眼球、関節液、血管などに多く含まれ、目の細胞間のクッションの働き、眼球の形を維持、関節の潤滑作用や緩衝作用、血管での動脈硬化を予防といった働きをもっています。ヒアルロン酸は、コラーゲンに代わるしわ取り薬として人気が高く、最新の若返り術として注目されています。
ヒアルロン酸はアメリカで1934年に発見され、牛の硝子体(眼球)から発見されたため、硝子体を表すギリシア語の「ヒアロイド」と多糖体の構造単位である「ウロン酸」からヒアルロン酸と名付けられました。ヒアルロナンと呼ばれることもありますが、美容整形クリニックや化粧水、サプリメントなどの商品は一般的にヒアルロン酸と呼びます。
ヒアルロン酸注入の効果
ヒアルロン酸の効果は何といってもその保水力です。加齢によって真皮のヒアルロン酸量が減少すると、肌の水分が失われて、しわ、たるみ、乾燥肌の原因になっていきます。美容整形クリニックなどで、おでこのしわ、たるみに対してヒアルロン酸注射・注入を行うのはこのためです。
ヒアルロン酸注入はニキビ跡が改善する効果もあります。ヒアルロン酸注入のしわ治療は、ヒアルロン酸をジェル状にしたのものを皮下に直接注入する形で行われます。ヒアルロン酸注入はコラーゲン注入と違って、アレルギーを起こす可能性も極めて低く、皮膚組織との親和性が高いと言われています。しわの窪みにヒアルロン酸を注入することで、皮膚がふっくらと弾力を取り戻し、肌にボリューム感が出てシワを解消してくれます。注入されたヒアルロン酸は半年から1年かけて体内に吸収されていきます。ボツリヌストキシン注入と組み合わせることで、顔全体のシワをきれいにすることができます。
ヒアルロン酸の粘張度
ヒアルロン酸は使用目的によってその粘張度や分子の大きさを使い分けます。注入されるヒアルロン酸はゲル状になっており粒子のサイズが大きければ大きいほど吸収のスピードが遅くなり、粒子のサイズが小さければ小さいほど吸収のスピードは早くなります。額の皺のような表情を作らなくても出現してしまう「刻まれてしまったシワ」に対しては、粘張度はほどほどで分子も小さめなモノが選ばれます。反対にプチ整形で、鼻を高くする、アゴを出す、涙袋を作る、バストに注入し豊胸するときなど美容整形として行う際は分子量の大きなヒアルロン酸(Sub-Qなど)が選ばれます。
依然はヒアルロン酸注入は粘度が硬いため真皮層の上層や皮下組織の薄い部分に注入すると、凸凹になることが多かったようですが、最近では、架橋処理技術の向上で、粒子のサイズを大きくせずに架橋構造を二重にするなどして吸収を緩やかにする製品も出てきて注目を集めています。アクリルが配合されたものもあります。
ヒアルロン酸注射の特徴
ヒアルロン酸注入の特徴は、その即効性にあります。注入後のその変化がすぐに目で見て確認できます。またヒアルロン酸はしわを解消するだけでなく、皮膚に潤いを与え保水力が優れているので、ヒアルロン酸注入後の持続力も大きなメリットです。当日のお化粧や入浴も可能です。
ヒアルロン酸注射時の痛みも気は、針で刺して注入するのでまったくないというわけではありません。痛みに敏感な人には苦痛を感じる場合もあるようです。麻酔テープなどで局所麻酔を行ってくれるクリニックもあるので、痛みが気になる方は医師に相談してみましょう。
ヒアルロン酸注入後は注射あとや内出血が残る場合がありますが、1週間ほどで消えます。額のしわの場合の費用は10万円程度のようです。
ヒアルロン酸注射の注意点
ヒアルロン酸は適切な層に的確に注入しないと、しわが無い箇所が盛り上がったり、皺が盛り上がり過ぎ逆に強調されてしまったり、凸凹になってしまうことがあります。ヒアルロン酸注射は注入技術や注入量など、医師の腕によるところが9割と言われ、特にシワに関しては難易度が高いようです。施術を受ける際は症例数の多いクリニックを選び、不安や疑問がある場合は、カウンセリング時にしっかり確認しましょう。
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